リフレの8月イベント案内<

リフレの8月イベント

リフレの8月は、南半球プランツの生長期。
7月に、50種類、120本の南半球プランツを
ドライガーデンやトレイル用に植栽しました。

まだまだおチビちゃんですが、開花したものもあり、
オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、
南米などのめずらし植物がたのしめます。

暑いけれど、その暑さのなかでも元気いっぱいの
南の国の植物たちを愛でにおでかけください。
山口県下一の規模で、みなさまをお迎えします。

■8月1日(金)~8月31日(日) 9時~17時 (水曜日休園)
~虫嫌いの虫写真家・井上裕文写真展 No.2~
虫が苦手な虫カメラマン、井上裕文さんの作品展。
感性豊かな彼の、いきものをとらえる視点に、
感嘆するばかり! そして感動するばかり!
オーガニックガーデンパーク・リフレで撮影した
いきものたちの活き生きとした魅力に
ふれることができます。

料金:無料(別途入園料)
場所:ビジターセンター・杜のアトリエ

■8月11日(月・祝) 10時~12時
植物派のハンドメイド教室No.5
~おやこで夏休み! 自由研究お助け講座~
〇1時限:ダンボーでお城とお庭をつくろう!
〇2時限;リフレのひみつ基地で、昆虫探検隊!

料金:おやこで500円(別途入園料)
集合:ビジターセンター

■ガーデンクラフト日曜学校
~流木のおしゃれなウオールボードづくり~
響灘の潮と風にさらされて、エイジングされた流木を
使って、オリジナリテイ―あふれる飾り棚づくり。
夏の思い出を飾るのにぴったりです。

料金:2,200円(別途入園料)
場所:ビジターセンター

●各イベントの申し込み
各イベント開催日の1週間前までに、電話かFAXで
リフレッシュパーク豊浦へ TEL/FAX  083-772-4000
※開園時間:9時~17時
入  園   料:一般210円 小中学生100円
下関市・北九州市在住の65歳以上100円

 

 

 

リフレの7月イベント案内<

❝リフレの7月イベント❛❜

リフレの7月は、ひまわりの花の開花シーズン。
大小の黄色い花に、ついつい笑顔がこぼれます。
夏のビタミンカラーって、やっぱり元気が出ます。

さて、7月のリフレのイベントを紹介します。
暑いけれど、クーラーのきいた部屋を飛び出して、
クラフト体験と木陰を伝うお散歩はいかがですか。

■7月20日(日)10時~12時30分
ガーデンクラフト日曜学校
~夏を呼ぶ、エコクラフトのつるし飾りづくり~
風にゆれて涼を呼ぶ、素敵なドライフラワーや
ビーズを使った、つるし飾りをつくります。
クラフト終了後は、好評のお楽しみ体験も!!
参加料:1人 2,200円
※別途入園料

●各イベントの申し込み
各イベント開催日の1週間前までに、電話かFAXで
リフレッシュパーク豊浦へ TEL/FAX  083-772-4000
※開園時間:9時~17時
入  園   料:一般210円 小中学生100円
下関市・北九州市在住の65歳以上100円

庭園長のガーデニング・エトセトラ(8)土・微生物ってすごい!<

近年、ガーデニングの世界でも、環境負荷の少ない
無農薬有機(オーガニック)栽培に、注目が集まっています。
それに伴い、ガーデニングに欠かせない土と
土壌微生物についても、さまざまな知見が集まっています。

とはいえ、研究で解明されているのはたったの1%  !!?
99%は、まだ、未知のゾーンなのです。

太陽系第三惑星地球。唯一、生命が確認されている天体。
その奇跡の星で、私たちはさまざまないきものと
いっしょに生きています。こうした地球のなかまたちに、
できるだけ環境負荷をかけたくない・・・
それはまず、土や土壌微生物たちとの対話から・・・

微生物とは、肉眼では見えないくらい小さな生物の総称。
細菌(バクテリア)、真菌(カビ、酵母、キノコなど)、原生動物、
微細藻類などを含みます。
実は私たち人間は、微生物に支えられて生きているのです。

微生物は、地球規模では、土壌の生成や生態系の維持に
大きな役割を果たしています。
一方、私たちの心身にも潜んでおり、腸の中には、
100兆個がバランスを取りながら存在しているとか。

もしかしたら私たちは、微生物に支配されているのかも!!?
ちなみに、綿種たちの先祖をたどっていくと、
「アーキア」という微生物にゆきつくのだそうです。
支配どころか、私たち自身が微生物だったのです・・・

さて、人類が生きるために使用できる土を、地球の
陸地表面の厚さにしたら、たった18㎝程度にしかすぎません。
・・・18㎝というのは、世界の作土層を平均した数字です。

私たちの食べている植物は、土から生まれます。
家畜は草を食べて成長し、魚は土から流れ出た養分が
海の栄養素となって生かされています。
そう、いきものはみんな、土から生産されているのです。

土の中で、微生物が最も多いのは表土と呼ばれる部分。
1gの中には、細菌だけで4000種類、数十億個が存在。
1haあたり、生体重量6tが生息しているということ。

さて、土と土壌微生物のお話・・・

土壌微生物の大きな役割は、分解。
土から生まれた植物や、動物や動物の排泄物や死骸など、
すべての有機物を分解してくれます。

土壌微生物の多様性が高く活性化していると分解が促進され、
有機物を、植物が吸収できる無機物へと分解し、
土はふかくかでやわらかくなり、
植物は根を伸ばしやすく、栄養分を吸収しやすくなります。
結果、酸素も水もよく通し、pHも最適に保つことができます。

土壌微生物の機能や多様性が豊かな土壌をつくり、
森の樹々や草原の草々、
田畑の作物や庭園の草花を育てるのです。
眼には観えない土壌微生物こそが
地球の生物多様性を支えています。

オーガニック・ガーデニングとは、
見えないいのちをイメージし、
見えない未来をはぐくむこと。
こんなゆたかで美しいライフスタイル、
そうそうあるものじゃない。

庭園長 國司 淑子(くにし としこ)

 

 

庭園長のガーデニング・エトセトラ(7)光・水・土・空気(風)のこと<

植物は、大切な人生の「ともだち」。
植物は、自身では動き回れない。
だから私たちは、植物をしあせに育てたい。
育てることで、私たちもしあわせになりたい。

植物をしあわせにするためのいくつかの方法とは・・・

植物は、感嘆するほど洗練された機能としくみの持ち主。
太陽の光や水や土や空気とともに、デンプンや
脂質やタンパク質をはじめ、色彩を生み出す物質や、
植物ホルモン、酵素などを製造しているのです。

その恩恵をこうむっているのは、すべての生命。
なにより、私たち人間なのです。
さあ、しあわせの恩返し・・・

①水で恩返し
水が必要のない生物は、まだ地球上では知られていません。
植物は一般的に、約80~90が水分で構成されています。
その水は保存されず、極性移動し、
毛細根から吸収され、葉から蒸散します。

光合成の材料になり、二酸化炭素を分解し酸素を生成。
鉱物の栄養は、水に溶けてからでなければ
毛細根は吸収することができません。

水のやりすぎは禁物ですが、表土が乾いたら
水やりをたっぷり。幸せの恩返しです。

②栄養で恩返し
植物は、光合成によって、酸素O、炭素C、水素Hを。
土中からは、窒素N
、リン酸P、カリウムKの三大栄養素のほか、
カルシウムCa、マグネシウムMg、硫黄S、鉄Fe、銅Cu、マンガンMn,
亜鉛Zn,モリブデンMo,ホウ素B,塩素Ci、ニッケルNiなど
約30種類の物質を得ています。

自ら必要な栄養素を取り入れることができるので、
恩返しはあまり必要ではありませんが、
鉢植えやプランター植え等の場合は、
土壌量が限定されるので、栄養補給も大切。

いい環境づくりと土壌にやさしい有機肥料で恩返し!

③空気(風)で恩返し
部屋の換気は、私たちの健康維持に必要ですが、
植物にも、適度な換気と新鮮な空気は不可欠です。

私たちにできる恩返しは、風通しをよくすること。
花後の枝や伸びすぎた枝は、軽く剪定して、
風の通り道をつくりましょう。
鉢の位置は少し離して、空間をつくりましょう。

植物にとって群れは病気のもとです。
図と濡れたままの葉も、風が吹き飛ばします。
風は、植物の呼吸を助けてくれる存在。
風の通り道づくりで、恩返し!

③土で恩返し
土は、さまざまな物質の集合体です。
何万年もの時を経て、海山の岩が砂利になり、
鉱物のチリになっていきます。

土は、動物の糞や死骸、枯れた植物などの有機物も
含んでいます。海のものと山のもの、動物と植物など、
さまざまなドラマの集合体でもあります。

森の土壌をお手本にして、質のいい培養土づくりを。
それは、地球46億年の歴史に思いを馳せること。
植物の偉大さを再確認すること。
土を知って、さあ、恩返し!

④光で恩返し
エネルギーを自分でつくりだす生物はいません。
エネルギーの出所は、太陽か地球。
植物に光があたると、光合成システムが動きだします。
植物は、光が不十分だと生きていけないのです。
でも。必要な光の強さは、植物によってさまざま。

光をつくりだせない私たち人間ができることは、
植物の原産地や自生地はもちろん、性質を知って、
適切な環境での栽培に努めること。

夏によく育つ植物は、直射日光に強いものもありますが、
宿根草など、晴賢秋まで長く楽しめるものには、
真夏の直射日光や西日が苦手なものや、
30℃を超えると、生長を止めてしまうものもあります。

遮光率40~60%の遮光ネットの利用や、
植木鉢なら涼しいところへの移動、二重鉢などの対策を。

光や温度を快適にコントロールする知恵で、恩返し!
でもいちばんの恩返しは、植物をずっと好きでいること。
その存在に感謝して生きること。
私たちは、植物に生かされているのです・・・

庭園長 国司 淑子(くにし としこ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

庭園長のガーデニング・エトセトラ(6)粘土はいのちのゆりかご<

地球にあって、月と火星にないもの・・・。
それは・・・「土」。
月や火星では岩が風化して砂や粘土の堆積層(レゴリス)は
つくられるが、「土」にはなれない。

地球では、岩石からつくられた粘土や砂の上に、
植物や動物が死ぬとどんどん堆積し、微生物やミミズなどが
分解して混ざり合い、土が形成される。

では「粘土」は・・・
「粘土」という言葉でイメージするのは、粘土遊びで
お人形や動物をつくることや、ろくろを回す陶芸など。
では、ガーデニングにおける「粘土」の役割とは・・・

「粘土」は、土の中に存在しています。
土とは、土粒子、水、空気から成り立っています。
土粒子は、粘土、シルト、砂、礫と、
大きさによって名前が変わっていきます。

粘土は、直径が0~0.002mm以下で、
岩石に含まれるケイ素、アルミニウム、鉄などが、
雨に溶けだして再結晶化したもの。

そのため粘土は、マイナスやプラスの電気を帯びており、
表面積がとても大きいのが特徴で、
植物の生育に下記のような大きな役割を果たしています。

①養分の貯蔵庫
植物の養分は、アンモニウム、カリウム、硝酸、
リン酸などイオンの状態で存在しており、これらを
電気的な力で保持することで、雨などによる流出を
防ぎ、土を肥沃にしています。

②水はけ、水もちの保持
植物の根は、水や、水に溶けた養分の吸収や、
呼吸などを行っています。そのため団粒構造が必要で、
大きな間隙と小さな間隙のバランス形成に粘土が
大きな役割を果たしています。

③土の科学的緩衝作用
土が酸性化すると、植物の生育を阻害する
アルミニウムが溶け出す原因になります。
粘土は、pH(水素イオン濃度)の急激な変化を抑える
働きをしており、アルミニウムの流出を抑制します。

「粘土」は、生命を生み出す触媒・・・。
「粘土」て実は、ガーデニングの隠れた主役だったのです。

庭園長 國司 淑子(くにし としこ)