紫陽花の花といえば6月ですが、リフレッシュパーク豊浦では、
今季は7月になっても、名残りの紫陽花が美しく、
色もニュアンスカラーに変色し、見たことのない花景色。
剪定せずに、もう少しの期間、花を楽しむことにしました。
実は、陽花の花を切るタイミングは、花が終わった直後。
具体的には、7月中旬から下旬がめやす。
遅くとも8月上旬までには剪定を終えます。
これは、それ以降に剪定すると、
翌年咲く花芽を切ってしまうおそれがあるため。
今期のニュアンスカラーは、連日の30℃超えの暑さのせい?
去年とはまたちがう色合いに変化しているのです。
雨の日の紫陽花のブルーやピンクもももちろんいいけれど、
猛暑でもがんばる紫陽花のくすみ色も素敵なのです。
7月の、くすみカラーの紫陽花散歩はいかがですか。
さて、もともと下関には、6月の6のつく日を
紫陽花の日と呼びならわし、紫陽花の奉書巻きを
軒下や玄関などに、吊るす風習がありました。
下関市役所のある唐戸界隈には、
商売繁盛、家内安全、健康成就を願って、
今もこの風習が残り、商家の軒下などに
紫陽花奉書巻きが吊るされているのがみられます。
紫陽花には毒があり、それゆえに霊力が宿るとして、
魔除けや厄除け、幸運のおまじないにしたのでしょう。
紫陽花守りを飾り始める日は、6月の6のつく日と、
夏至の日(6月21日頃)や土用の丑の日(7月19・31日)
でもいいとか。効力は、紫陽花守りをした日から1年間。
まだ間に合います。ニュアンスカラーの紫陽花守りはいかが。
庭園長 國司 淑子(くにし としこ)